忍者”愛”あふれる「落第忍者乱太郎」
最近、尼子騒兵衛先生の「落第忍者乱太郎」をよく読んでいます。
といってもコミックではなく絵本・児童書版「らくだいにんじゃらんたろう」なのですが、なんかほのぼのしていていいんです。
だいたい落ちこぼれの忍たま三人がやらかして(特にしんべい)、危ない目に合いながら危機を乗り越える、みたいな話なんだけど、忍者の先生(大木雅之助せんせい)が、いつもいい味だしてるんですよ。
いつも厳しく三人に接するんだけど、じつはいつも影で見守っていて、いざとなると助けてくれる(、頼りになる先生で、あえて冒険させて成長させるようところもあり、ホント暖かいものを感じるんですよね。
自分も落第系なので、じんわりしちゃうんですよ(笑)
それだけでも読む価値は充分ですが、作者の忍者への愛情がハンパじゃない。
白土漫画みたいに話の途中で武器や道具の解説が入るんだけど、創作ではなくて、きちんとした内容が書いてある。
あとから聞いた話なんだけど、本当に忍者が好きで自分でもかなりの量の武器や道具を収集しているらしく、自分以外の忍者の本の監修もやっているくらいなのだ。
先生の作品を読みはじめたのも、じつは監修”尼子騒兵衛”とあったのを調べたら、忍たま乱太郎の原作の方だとわかったのが、キッカケでござる。
ちなみに自宅はからくり屋敷になっているそうだ。
児童書版は子供向けだからか、妖怪・幽霊が出てくるものが多いんだけど、水軍(海賊)に水泳を習いにいく話などもあり、なかなか渋い面もあります(先生は水軍も好きらしい)。
ご存知の通り「忍たま乱太郎」はアニメでも大ヒットした超人気コンテンツで、コミックは50巻以上あり、ハマると深みに落ちそうな部分もあるのですが。。。どうやら尼子先生の術にかかってしまったなぁ。
普段、渋くてハードボイルドな忍者を好むアナタも、たまには乱太郎で”ほのぼの”するのも良いでござるよ。
今日はこの辺で。
ドロン!
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