忍者とパルクール
何度かブログでも取り上げているのですが、皆さん「パルクール」ってご存知ですか?
youtube等で動画を検索していただけると理解が早いと思います。
話題になった「忍者女子校生」で認知度もあがっているような気もするでござるが。。。
あえて動画は紹介しませんが、一応、wikipediaのリンクを貼っておきますね。
パルクール
http://ja.wikipedia.org/wiki/パルクール
ざっくりいうと、フランス軍発祥の移動術です。
塀を登る、高いところから飛び降りる、柵などの障害物を越えるなどを効率よく行う術なのですが、個人的にはこの”移動術”という言い方が気に入っているでござる。
もう、まるで”ニンジャ”ですよね。
実際、本当の忍者の術とかぶる要素が多いです。
パルクールでは高いところから飛び降りるとき、着地時に両手を着いて衝撃を減らすという動作があります。
これは忍術にもある動きで、忍者の場合15mの高さから飛び降りるものもあったようです。
実際パルクールでは、つま先から降りる形で衝撃を分散させたり(かかとから着くとひざが壊れます)、ロール(受け身のように転がる技)で勢いを逃がしたりするのですが、見事に衝撃を和らげ、着地後もそのまま走っていきます。
拙者のパルクールの先生はこのあたりが本当に見事で、着地の際、音も立てずに”ふわり”と降ります。忍者顔負けでござる(笑)
動作だけでなく、かなり精神的な部分も共通するところがあります。
例えば高いところから飛び降りるというのは、恐怖を乗り越える精神力が必要です。
忍者は生死がかかる場面が多かった(拙者はまだない)のでいうまでもないのですが、パルクールもメンタル面を重視しています。
恐れを乗り越えなければ、身体と心の自由を失い、満足な動きができません。当然事故にもつながります。
そんなことから筋力だけではなく、日々のトレーニングの中でメンタルも鍛えながら、トレーサー(パルクールを行う人)は技を磨いています。
ちなみ動画などをみるとかなりキケンな行為をしているのですが、基本パルクールでは無謀なことはやりません。
地道にトレーニングで身につけて確実にできることをベースに行っています。
この「恐怖を乗り越える」というところは、かなり心に響きました。
高いところだけでなく、人生の中ではいろいろな”恐怖”にぶつかります。
トレーニングの中で小さな”恐怖”(ビビリなので笑)を乗り越えていったりするんですが、日々の生活の中で意識ながら”恐怖”と向き合うと、捕われていたものから自由になり、視野も広くなったような気がします。
忍者の修行でも”なにかに捕われず、心を自由にする”ということを稽古の中で学んだりするんですが、いろんな意味でとても勉強になっているでござる。
なんてことを書くとなんだかシンドイ感じに思われるかもしれないんですが(笑)、パルクールは楽しいですよ!
子供のころを思い出すんですが、飛んだり跳ねたり、自由に身体を動かすのは気持ちがいいです。
パルクールについてもうひとつ伝えたいことがあるんですが、コミュニティがとても素晴らしいんです。
拙者もはじめて足を運んだときはおっかなびっくりだったのですが、怪しい忍者だったにも関わらず、皆さん快く受け入れてくれて、基本的なことを丁寧に教えてくれました。
忍者も忍術書などで”正しい心”を持つようにと書かれていたりするんですが、”利他であること”がパルクールの世界では大事にされているようです。
下記は関東のコミュニティですが、参考まで。
PKTK community
http://pktkcommunity.wix.com/kanto
全国にはいろいろとコミュニティがあって、皆さん交流しているようです。
興味がある方は是非、体験してみてください。
ほんと楽しいでござるよ!
では今日はこの辺で。
ドロン!
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