忍者の変装の術「七方出(しちほうで)」現代だったらこんな感じ?
♪ヤマトナデシコ七変化、なんて唄があったけど「七方出(しちほうで)」という7つの職業に変装する術があります。
忍者装束は目立つからねぇ。。
諜報活動をする際、怪しまれず潜入するための術ですが、当時はこんな職業の人たちに変化していたでござる。
※説明はかなりざっくりです。
- 虚無僧(こむそう):あごまで隠れる深編笠をかぶった尺八とか吹いているお坊さん。時代劇にたまに出ているよね。
- 出家:一般的なお坊さん
- 山伏:天狗のような格好をして山の中で修行をする人たち
- 商人:旅をしながら物を売る人。これはわかりますね。
- 放下師(ほうかし):お手玉・皿回しなどの芸をする大道芸人
- 猿楽(さるがく):能やコント、マジック、物真似などの芸能にたけた人。
- 常の形:一般人のこと
でもこれ、平成の時代にそのまま同じことをやろうと思うと厳しいのもあるんですよ。
虚無僧、山伏はかえって目立っちゃう。
とくに虚無僧はみかけないもんなぁ。
山伏はたまに目にするけど、一緒にお酒飲んだりしても、ホントに忍者以上に目立つでござるよ(カッコいいけど)。
商人はスーツのサラリーマン、常の形はまぁ一般人だから、もう楽ちんでござる。
放下師は今でも普通に大道芸人はいるから、一輪車とかジャグリングができれば、まぁいけるよね。
おっと。いやいや、かなりの修行が必要だぁ。
猿楽もダンサーやミュージシャン、役者、お笑い芸人と解釈すればアリだけど。。。
ま、それなりに忍者も芸を磨かないといかんということですな。
そう考えると、忍者デリバリーのバイオリン忍者、ハーモニカ三線忍者、エレキ忍者もそれなりに伝統的なものをふまえた忍者かもしれないでござるなぁ。。。多分。
そういえば虚無僧って僧の一種ではあるけど、頭剃らなくていいんですよ。顔見えないし、結構自由だったみたい。
江戸時代中期くらいまで比較的自由に諸国をまわれたみたいだけど(普通は簡単に往来できない)、虚無僧の格好をしてよからぬことをする輩が増えて規制されるようになったそうです。
虚無僧がコンビニ行ったら編笠とるように言われるのかな(笑)
うーむ。。。現代版「七方出」、”7変化”にするには虚無僧、山伏に変わる変化(へんげ)が必要だなぁ。
そのうちなんか考えます。
なんか気分的には♪ニンジャデリーバリ、七変化〜 って歌いたいでござるからね(笑)
ちなみに忍者デリバリーは、どんな格好かは言えませんが、忍務前はバッチリ忍んでますよ〜
みなさんのすぐ隣りにも”忍者”がいるかもしれません。
今日はこんなところで。
ドロン!
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