続・忌野清志郎 忍者説【ニンジャな人々】

愛してあってるでござるかーい?

前回、ザ・タイマーズでの活動を通して、忌野清志郎がいかにニンジャ的な人物だったかについて語ったのだが(続くんだよ。フフフ。。)、今回はもう少し彼のパーソナルな部分にも触れてみたいと思う。

→ちなみに前回の記事はこちら

清志郎は、東京中野で生まれ、国分寺で育った。
子供のころは漫画が大好きで自分で描いてしまうくらいだったそうだ。

そんな彼が好きな漫画家は、「カムイ伝」などで有名な”白土三平”先生。
漫画の神様、手塚治虫ではなく、あの白土先生なのだ!

彼が子供のころは最も白土先生が活躍していた時代。
「忍者武芸帳」や「サスケ」といった作品が彼に強烈な影響を与えたことは間違いない。

 

意外だと思われるが、中学時代は山岳部だったそうだ。
ああ見えてかなりアウトドアな人だったのだ。

忍者と山で修行する修験道とのつながりは有名だが、白土先生の忍者漫画が大好きで山を登るわけだから、それなりの修行を実践していたに違いない。
(拙者なら絶対にやる)

そのころの修行が活きているのか、実際の彼の身体能力もなかなかのものだ。
彼のステージの映像を見ていただければわかるのだが、かなり激しく動きまわり、股割りができるくらい四肢の柔軟性も高いのだ。

 

その後高校に入って在学中にデビュー。しかしある事情から干された状態になり、売れない日々が続く。

その間も人知れずかなりの修行を続けたのであろう。
当初フォークバンドのスタイルだったが、エレキをいれたバンドになり、80年代にブレイクをすることになる。

今皆が知っているあのメイクとファッションのスタイルを確立したのもそのころだ。
メイクをしない清志郎の顔はさっぱりしたものである。

ステージ外では髪もツンツンではなく、衣装もきていないから、街ですれ違っても誰も気づかなかっただろう。
まさに忍者の変装術「七方出の術」である。

周囲にいた関係者によると、シャイで、かなり無口な人だったそうだ。
余計なことは話さなかったところも、謎めいていてニンジャ的である。

 

なかば強引な忌野清志郎”忍者説”であったが、必要に応じて姿を変え、目的を達成する、という点はまさに忍者なのだと思うのだが。。。

本当のところ、清志郎が忍者好きだったのは、間違いないのでござるよ。

「しゅりけんとうちゃん/いがぐりしょうぶのまき」という絵本も書いています(作画のみ)。

おとうさんが日曜日にニンジャになって活躍する話だそうだ。

※残念ながら幼稚園・保育園のみの販売で、一般書店での販売がなかった。

 

そんな彼もこの世に居ないと思うと寂しいのだが、たくさん素晴らしい作品を残しているので、あまり縁がなかった方も是非、聴いてほしいでござる。

ニンジャ的には、RCサクセションのアルバム「COVERS」に収録の坂本冬美と唄っている”シークレットエージェントマン”がオススメでござる。

 

では今日はこの辺で。

ドロン!

 

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