甲賀の動きと忍者の地域ブランディング
先日、甲賀の「NINJA FUN PROJECT」について記事を書いたが、伊賀や地域ブランディングについて考えながら、もう少し触れてみたいと思う。
忍者といえばやはり”伊賀”を思い浮かべる人は多いと思う。
実際に三重県は忍者にチカラの入れているし、観光施設、イベント、グッズなど忍者のことについては伊賀に並ぶところはないだろう。
もっとも他県と比べ三重県は忍者だけでなく、地域ブランディング自体に力を入れているように見える。
江戸日本橋には地方のアンテナショップが並んでいるが、三重県のアンテナショップ「三重テラス」は他県のものと比べると外観・内装も見栄えがよく、webサイトのデザインも洗練されている。
三重テラス
http://www.mieterrace.jp
拙者が以前三重テラスへ訪問したときのBlog
http://nabaru.hatenablog.com/entry/2014/02/20/165445
忍者のイベントも開催され、観光協会や丸の内朝大学の地域プロデューサークラスの方々の暗躍も面白い。
川上仁一先生(甲賀流忍術の継承者)が江戸に来られたり、赤目四十八滝の修行を江戸で受けられたり、拙者も楽しませていただいているでござる。
ちなみに地域プロデューサークラスの方々は富山県にも関わっているが、処方箋ツアー(薬売りをイメージ)をプロデュースするなど興味深い活動をしているでござるよ。
富山の魅力を伝えるソーシャルプロジェクトT4Uの紹介記事
http://asadaigaku.jp/blog/voice/contents/441/
ここ数年、クマモンなどご当地キャラがヒットしたり、メディアでも地域ブランディングについては触れられてきたと思う。
東日本の各地域の物産を扱うJRの”のもの”などの動きをみても強く感じたことでござるが、パッケージのデザインなども今までより考えられたものになったと思う。
のもの
http://www.jreast.co.jp/nomono/
一方でそういった動きはちょっと一巡したような感もある。気のせいだろうか。
”洗練”された似たようなテイストのデザインが増えたから、最近は新鮮さに欠ける気もする。
一時、小洒落た内装のラーメン屋が増えたのと同じようなものでござろうか。うーむ。
拙者は高知のデザイナー梅原真さんが大好きなのでござるが、”見栄え”のデザインだけでなく彼が手がけた「土佐の藁焼き鰹たたき」のヒットのような、そんないい話が聞ければいいなぁと思う。
梅原真さんのインタビュー
http://colocal.jp/topics/think-japan/innovators-intaview/20130225_15709.html
拙者自身もいつかそんな仕事ができればと思う。
おっと脇道にそれたでござるな。
”忍者”については、あの伊賀であっても、デザインという面ではあまり力を入れてこなかったように思う。
あ、でもこの伊賀のおかゆの缶詰のデザインは好き
日本人で忍者が好き!というと、かなりコアな方々かそうでないか極端で、かつ忍者の趣味趣向もバラバラ。
子供向け以外ではなかなか一般の方にアプローチが難しいところがあるのはわかる。。。うーむ。
そんな中で、甲賀の「NINJA FUN PROJECT」の動きはとても面白い。
滋賀を応援するプロジェクト「しがトコ」から生まれたプロジェクトだそうだ。
大津パルコに忍者参上!(ニンジャファンプロジェクト)[REPORT]
http://shigatoco.com/toco/ninja2014_parco_report/
パルコと組んだというのも興味深い。
いつもとは違ったターゲット層を狙う意図もあるのだろうか。pinterestやinstagramも活用して展開しているでござる。
同じターゲットであっても違うアプローチによってなんらかの変化はあると思う。
↓クイズの景品の手ぬぐい。カワイイですな。
↓忍者の物産イベント「忍者マルシェ」に参上した”甲賀流 忍者餃子”。旨そう。。
とにかく現状維持ではつまらない。
ちょっとしたことからでも、新しい試みは、どんどんやったほうが良いでござるよ。
やはり甲賀は、伊賀と対になる地域だと思うので、陰ながら応援したいでござる。
話題になった伊賀・甲賀の市長同士の手裏剣対決のように、ライバル同士みたいなイメージをさらにもっと盛り上げるのはどうでござろうか?
史実では違ったようだけど(伊賀と対立していない)、阪神巨人みたいな感じで争うのは楽しいでござるよ。血を見るようなのは怖いけど(笑)
甲賀忍法帖(最近では”バジリスク”といったほうが通じるか)的な感じで抗争するのもワクワクするなぁ。
もちろん関東の忍びとしては、江戸の隠密は当然として近くの風魔や戸隠も気になるのだけど、
甲賀の動きは今後も要チェックでござる。
では今日はこの辺で。
ドロン!
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